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般若心経の意訳と音写

日本で読まれているお経はたくさんあります。大概は漢字で書かれてあります。

経中の漢字には

①当時のインドの言葉であるサンスクリット語やパーリ語などを翻訳して、漢字の単語にした「意訳」

②サンスクリット語などを耳で聞いて、聞いた音を適当な漢字に当てはめた「音写」

の2種類があります。「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはみったしんぎょう)」を例に上げると

「摩訶般若波羅蜜多」は、「マハー プラジュニャー(パンニャー) パーラミター」の音写
「心」は「フリダヤ」の意訳
「経」は「スートラ」の意訳
になります。

では、般若心経について、順番に見てみましょう。

「舎利子」 → 「シャーリプトラ」を分解して「シャーリ」が音写、「プトラ」は「子」の意訳

「菩薩」 → 「ボット サット」

「菩提薩埵」 → 「ボーディサットヴァ」

「阿耨多羅三藐三菩提」 → 「アヌッタラー サムヤックサンボーディ」

「羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶」 → 「ガテー ガテー パーラガテー パーラサンガテー ボーディ スヴァーハー」

ここで問題です。経中にはもう一つ音写した言葉があります。「その単語」と「元となるサンスクリットの読み方」は何でしょうか? 解答はコメント欄に書きます。

関連記事 般若心経 概説

懺悔文

「懺悔文(さんげもん)」は、お通夜や授戒会で読まれるお経です。

懴悔とは、サンスクリット語の音写語「懴摩(さんま)」と、その意訳である「悔=許しを乞うこと」とを合わせた言葉です。自らが犯した罪を「布薩(ふさつ)」という儀式で告白し、戒律に則って裁きを受けることになっていました。

「懺悔文」のオリジナルは『華厳経普賢行願品』に在ります。また、その他の経典にも登場しますが、3句目の「従身口意之所生」は、すべて「従身語意之所生(じゅうしんごいししょしょう)」となっております。


『懺悔文』

我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋癡
従身口意之所生 一切我今皆懺悔
(がしゃくしょぞうしょあくごう かいゆうむしとんじんち じゅうしんくいししょしょう いっさいがこんかいさんげ)



(題名)
『懺悔文』

(現代語意訳)
『許しを請う時に唱える経文』



(原文読み下し)
我れ昔より造る所のもろもろの悪業(あくごう)は、皆無始の貪瞋癡(とんじんち)に由る、身口意(しんくい)より生ずる所なり、一切、我れ、今、皆、懺悔したてまつる。

(意訳)
私がずっと前から作り続けている、いろいろな悪い行いは、すべて始まりのない過去世からの、深い欲望(貪欲)、怒りや憎しみ(瞋恚)、真実を見ぬおろかさ(愚癡)から由来するものであります。その悪業は、身体と口と心から生まれ続けています。私はただ今、一切の積みし悪業について、罪を告白して悔い改めます。


テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

経典解説目次

▶ 懺悔文
▶ 般若心経
▶ 四弘誓願
▶ 白隠禅師坐禅和讃
▶ 白隠禅師坐禅和讃(旧ウェブサイト仕様)
▶ 無相大師遺誡
▶ 坐禅儀

テーマ : 仏教・佛教
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