懺悔文

「懺悔文(さんげもん)」は、お通夜や授戒会で読まれるお経です。

懴悔とは、サンスクリット語の音写語「懴摩(さんま)」と、その意訳である「悔=許しを乞うこと」とを合わせた言葉です。自らが犯した罪を「布薩(ふさつ)」という儀式で告白し、戒律に則って裁きを受けることになっていました。

「懺悔文」のオリジナルは『華厳経普賢行願品』に在ります。また、その他の経典にも登場しますが、3句目の「従身口意之所生」は、すべて「従身語意之所生(じゅうしんごいししょしょう)」となっております。


『懺悔文』

我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋癡
従身口意之所生 一切我今皆懺悔
(がしゃくしょぞうしょあくごう かいゆうむしとんじんち じゅうしんくいししょしょう いっさいがこんかいさんげ)



(題名)
『懺悔文』

(現代語意訳)
『許しを請う時に唱える経文』



(原文読み下し)
我れ昔より造る所のもろもろの悪業(あくごう)は、皆無始の貪瞋癡(とんじんち)に由る、身口意(しんくい)より生ずる所なり、一切、我れ、今、皆、懺悔したてまつる。

(意訳)
私がずっと前から作り続けている、いろいろな悪い行いは、すべて始まりのない過去世からの、深い欲望(貪欲)、怒りや憎しみ(瞋恚)、真実を見ぬおろかさ(愚癡)から由来するものであります。その悪業は、身体と口と心から生まれ続けています。私はただ今、一切の積みし悪業について、罪を告白して悔い改めます。


テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

経典解説目次

▶ 懺悔文
▶ 般若心経
▶ 四弘誓願
▶ 白隠禅師坐禅和讃
▶ 白隠禅師坐禅和讃(旧ウェブサイト仕様)
▶ 無相大師遺誡
▶ 坐禅儀

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般若心経 概説

『般若心経(はんにゃしんぎょう)』は『大品般若経』の教義のうち「空(くう)とはどういうものか」を丁寧に解説したお経です。釈尊が弟子のシャーリプトラに言い聞かす形式で書かれています。

「般若」とは「智慧(ちえ)」と訳します。智慧とは、先天的な人智を指します。後天的な学習によって得られる「知恵」とは異なります。

釈尊には10人の優れた弟子がいました。この経に登場するシャーリプトラ(舎利佛、しゃりほつ)は、弟子の中で最も智慧に秀でており「智慧第一」と呼ばれていました。

今日読まれている『般若心経』は、中国・唐時代の三蔵法師・玄奘(602~664)の訳と伝わっています。

■参考文献
『簡訳 臨済宗読誦聖典』/西村 惠信 監修/四季社
『禅宗聖典講義』/伊藤 古鑑 著/臨済宗青年僧の会
『秘蔵宝鑰 般若心経秘鍵』(佛典講座32)/勝又俊教 著/大蔵出版
『般若心経 金剛般若経』/中村 元・紀野 一義 訳注/岩波書店
『真言陀羅尼』/坂内 龍雄 著/平河出版社

since 2004/8/29 - last modified 2013/8/30


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