坐禅儀 #8

(原文8)
若し禅定を得れば其の力最勝なり。古え習定の高僧有り、坐して常に目を開く。向きの法雲円通禅師も亦た、人の目を閉じて坐禅するを訶して、以って黒山の鬼窟と謂えり。蓋し深旨あり、達者焉れを知るべし。

(もしぜんじょうをうればそのちからさいしょうなり。いにしえしゅうじょうのこうそうあり、ざしてつねにまなこをひらく。さきのほううんえんずうぜんじもまた、ひとのまなこをとじてざぜんするをかして、もってこくさんのきくつとたとえり。けだしじんしあり、たっしゃこれをしるべし。)



(意訳8)
身体と呼吸と精神が統一され、安定した心の内側から、まばゆい光明を見出せたなら、その威力は、どんな煩悩・妄想をも打ち砕くだろう。昔から、高僧と呼ばれる優れた和尚たちは、皆めだまをしっかり開いて坐禅をしている。以前、法雲寺にいた円通禅師という和尚は、目を閉じて坐禅をしている姿を例えて、「暗黒の渓谷に住む餓鬼」のようだと言われた。誠に絶妙な言い回しである。この言葉には深い意味があるが、修行者たちよ、よく考えて“暗黒の渓谷”を脱出せよ。

since 2004/6/1 - last modified 2013/8/29

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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

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