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坐禅儀 #12

(原文12)
若し已に発明すること有る者は、謂っつ可し龍の水を得るが如く、虎の山に靠るに似たりと。若し未だ発明すること有らざる者は、亦た乃ち風に因って火を吹けば、力を用いること多からず。但だ肯心を辨ぜよ。必ず相賺かず。

(もしすでにほつみょうすることあるものは、いっつべしりゅうのみずをうるがごとく、とらのやまによるににたりと。もしいまだほつみょうすることあらざるものは、またすなわちかぜによってひをふけば、ちからをもちいることおおからず。ただこうしんをべんぜよ。かならずあいあざむかず。)



(意訳12)
もしも、さとりの力を体得しているのなら、その境地はまるで、水を得た龍が大空を翔るが如く、深山に潜む虎がほえるが如くである。また、そこまでいっていない多くの修行者たちも、例えば風上から火をつければ、風の力を借りて火が燃え広がるように、一所懸命に坐禅をすれば、順風が吹き始め、必ずさとりは見えてくるだろう。そのためには、常に正直に修行をすることだ。間違っても、手抜きや偽りをしてはならない。

since 2004/6/1 - last modified 2013/9/6


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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

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