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坐禅儀 #13

(原文13)
然るに而うして道高ければ魔盛んにて、逆順万端なり。但だ能く正念現前すれば、一切留礙すること能わず。楞厳経、天台の止観、圭峰の修証儀の如き、具に魔事を明かす。預め不虞に備うる者の、知らずんばある可からず。

(しかるにしこうしてどうたかければまさかんにて、ぎゃくじゅんばんたんなり。ただよくしょうねんげんぜんすれば、いっさいるげすることあたわず。りょうごんきょう、てんだいのしかん、けいほうのしゅしょうぎのごとき、つぶさにまじをあかす。あらかじめふぐにそなうるものの、しらずんばあるべからず。)



(意訳13)
そうして修行が進んでくると、さらなる高度な教えに遭おうと、志が上がっていくのだが、またもやいろいろな魔物が現れ、修行の邪魔をする。何事をも恐れず、正しい信念の前には、どんな誘惑・障害も全て用無しだ。『華厳経』、天台大師の『魔訶止観』、圭峰禅師の『道場修証儀』などの書物には、こういった魔障について細かく書かれてあるので、心配な者はあらかじめ読んでおけばいいだろう。

since 2004/6/1 - last modified 2013/8/29


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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

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