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念仏行の教え その3

『解脱道論』という書には、次のような細かい記述がなされています。

「マンダラに相対して坐禅し、心が落ち着かないうちは目を閉じ、心が落ち着いたところで、少し目を開く。・・・大きく目を開くと、目が疲れるため、正しい観法ができない。目を閉じるとマンダラが見えなくなり、怠け心が起きてしまう。」

などとあります。マンダラを見ながら行う坐禅修行ですので、これも念仏修行の一種です。大きな開目と閉目がなぜいけないのか、という理由が解りやすく書かれています。



*『解脱道論』(げだつどうろん)

大正新脩大蔵経 論集部 1648

著者…優波底沙(うばていしゃ)
訳者…僧伽婆羅(そうぎゃばら・458?~524・中国梁で活躍)
記事中との関係箇所…卷第四 行門品第八之一。・・・應安坐具對曼陀羅結跏趺坐。令身平正。内心起念閉眼小時。除身心亂。攝一切心成一。心小開眼。髣髴令觀曼陀羅。彼坐禪人現觀曼陀羅形。以三行取相。以等觀以方便以離亂。問云何以等觀。答坐禪人現觀曼陀羅。非大開眼非大閉眼。如是當觀。何以故。若大開眼其眼成惓。曼陀羅自性現見自性。彼分想不起。若最閉眼見曼陀羅成闇。亦不見彼相便生懈怠。是故應離大開眼大閉眼。唯專心住曼陀羅。・・・

since 2005/4/12 - last modified 2005/4/18



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ジャンル : 学問・文化・芸術

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