臨済宗の坐禅底本

時代が下り、中国に禅宗が広まると、坐禅の仕方に関する著作が数多く出されました。それらには『小止観』や『摩訶止観』の影響が見受けられます。臨済宗で、坐禅修行の底本に用いるのは『坐禅儀』です。『坐禅儀』の記述では、

「目はすべからく微し開き、昏睡を致すこと免るべし。」

と書かれています。現代語に訳すならば、

「目は少し開き、居眠りをしないようにする。」

となるでしょう。眠らないようにするためには、目は開けている必要がある、というような書き方です。さらに、

「目を閉じて坐禅をしている姿は、暗黒の渓谷に住む餓鬼のようである。」

という意味の記述もあります。調身や坐相(坐禅の姿勢)の解説は『小止観』などと同様ですが、昏睡に陥らないようにするために、目を閉じることを固く禁じています。(拙サイト『坐禅儀』解説参照)



*『坐禅儀』(ざぜんぎ)

大正新脩大蔵経 未収録
編者…長蘆宗賾(ちょうろそうさく・生没年不詳・中国宋代の雲門宗の僧、慈覚大師)
記事中との関係箇所…・・・舌拄上腭、脣齒相著、目須微開、免致昏睡。・・・

since 2005/4/12 - last modified 2005/4/18



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