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大慧宗杲の黙照批判

南宋時代の大慧宗杲禅師は、語録の中で「目を閉じて、瞳を隠し、ただ押し黙って妄想を描いているような坐禅は、無覚無知の死人と同じ。」と言って、目を閉じて妄念を起こしてしまう坐禅を、厳しく戒めています。公案禅の宣揚者である大慧禅師は、観相念仏の坐禅や天台止観とは、まったく立場が異なっています。念仏坐禅では可とされていた閉目は、公案禅では完全否定されます。



*『大慧普覚禅師語録』(だいえふかくぜんじごろく)

大正新脩大蔵経 諸宗部 1998a
編者…雪峰蘊聞(せっぽううんもん・中国宋代の雲門宗の僧、大慧宗杲の法嗣)
記事中との関係箇所…大慧普覺禪師普説卷第十五。・・・閉目藏睛。隨有念起。旋旋破除。細想纔生。即便遏捺。如此見解。即是落空亡底外道。魂不散底死人。溟溟漠漠無覺無知。・・・
また、別の箇所にも同様に、
大慧普覺禪師書卷第二十八。・・・近年叢林有一種邪禪。以閉目藏睛。觜盧都地作妄想。謂之不思議事。・・・
という記述あり。

since 2005/4/12 - last modified 2005/4/18



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テーマ : 仏教・佛教
ジャンル : 学問・文化・芸術

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