赤色が目立ってきました

師走に入り、街には赤い色が目立つようになりました。

クリスマス関係のグッズはほぼ赤一色。赤札(セール)のポップも目立ちます。お正月の箸袋や鏡餅のパッケージなどにも、おめでたい赤色が使われています。駅頭で出張販売していた年賀状、オモテ面も赤い印刷です。変わったところでは、ホームセンターに赤いポリタンクが大量に陳列されていました。灯油を使うのに必需品ですからね。

拙寺にはたくさんの檀家さん信者さんからお歳暮を頂戴いたします。大変有難いことと感謝しております。ほとんどのお品は宅配便で届きます。そうしますと受取伝票に認め印を押しますが、このハンコも赤色ですね。

『臨済録』の「上堂」に次のような一節があります。(『臨済録』/朝比奈宗源 著/たちばな出版より引用)

上堂。僧問う、如何なるか是れ第一句。師云く、三要印開して朱点側つ、未だ擬議を容れざるに主賓分る。

(じょうどう。そうとう、いかなるかこれだいいっく。しいわく、さんよういんかいしてしゅてんそばだつ、いまだぎぎをいれざるにしゅひんわかる。)

上堂するとある僧が問うた。「第一句とはどういうことですか。」
師「印章をおすと印に刻まれた文字の一点一画がくっきりと紙面に現れるように、第一句の境地には一微塵(いちみじん)の分別意識もないが、その中にちゃんと主観と客観、万法が歴然と存在している。」



ハンコを押すと紙に印影が残ります。ハンコの面と紙に押された印影とが、一瞬にしてピタリと一致します。ハンコと紙を例に出して、臨済禅師は「わしが喝ーーッ!と言ったら、即座に自覚せよ」と言っているわけです。しかし、まあ、そうやって開悟できれば簡単なのですが、こればかりは難しいです。

ハンコを押した時に、上下左右ピッタリときれいに美しい印影になった時に、私はある種の満足感とともに、この一節を思い出します。

などと書いているより、年賀状を早く書かなくっちゃ!

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