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遺失物

昨日の夕方こと、我が子から電話がありました。電話の向こうの声は暗く沈んでいて、明らかに何かがあったとわかりました。犯罪に巻き込まれたのか? と心配しましたら、

「(電車の)定期券を落とした」

と言いました。私はホッとしました。電車の定期券を落としただけだったかと。

しかし、たかが定期、されど定期。それで電車に乗れるわけですし、電子カード化された今どきはキオスクなどで商品が買えるのです。看過できません。

まあ、でも本人は深く反省していたようなので、軽い注意にとどめました。落とした定期券はもう戻ってこないでしょう。

ところがです。今日の昼に警察署から電話がありました。何と! 拾って届けてくださった方がいたのです。

受け取りには、受け取りに行く人の身分証明書と印鑑があればよいということで、落とした本人ではなくても、父親でも OK ということでしたので、私が受け取りに行きました。警察署の職員さんの話では、届けてくださったのは若い女性の方で、お礼は不要とのことでした。

落ちているものを拾って、わざわざ交番に届けるのは、自分の時間をそれだけ割いてしまうことになります。言いかえれば、自分の時間をどこの誰とも知らない人にあげてしまうことです。それをいとわずにしてくださったのです。その女性の方には感謝の気持ちでいっぱいです。

こうして、丸1日経たずに、失くした定期券が手元に戻ってきたのです。

さて自分ならどうするか? その女性を見習いたいと思います。


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