お施餓鬼

釈尊の高弟に、阿難尊者(あなんそんじゃ)という人がおりました。この方は大変優れた僧でしたが、ある時、彼の前に餓鬼が現れ、
「お前はもうすぐ餓鬼道に落ちるだろう。」
と告げました。驚いた阿難尊者は、釈尊に相談をいたしました。すると釈尊はこう言いました。
「餓鬼道で苦しんでいる者たちに対して、食物を供え呪文を唱えなさい。その功徳によって、阿難も餓鬼も救われるだろう。」
と。阿難尊者が釈尊の言われたとおりに法要を修すると、はたして無数の餓鬼たちは救われ、天上界に転生できましたとさ。
お施餓鬼(せがき)という仏教行事の由来をかいつまんで話すと、以上のようになります。『仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経』に書かれてあるそうな。
お盆の由来と似ているので混同しますが、お盆は7月15日の行事。施餓鬼は日にちに決まりはありません。智光院は5月に行います。
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