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土地神

日本は元来「カミの国」でした。そこへ大和・飛鳥時代頃に、シナ(中国)から仏教が入ってきました。

仏教側は、次第に神様側を取り込んでいき、日本は「神仏習合」化されていきます。政治的思惑も絡み、かなり仏教優位な状態でした。例えば、稲荷大明神は「ダキニ天」と一緒にされ、八幡様は「八幡大菩薩」と呼ばれました。

それが、明治時代に「神仏分離」が行われ、神様は復権し、寺と神社は元のように別物となったのであります。

日本国内のすべての地面には、神様がいらっしゃいます。カミの国ですから。その神様は普通「土地神」とか「鎮守」などと呼ばれます(厳密に言うと、いろいろ分類があるみたいですが)。

智光院のある場所は、熊野神社のテリトリーなので、熊野神さまが土地神ということになるのでしょう。熊野神社は、八咫烏(やたがらす)をシンボルとする神様ですね(サッカーファンにはおなじみ!)。

寺の朝のお勤め(読経)に、土地の神様に加護をお願いするお勤めがあります。「土地堂諷経(つちどうふぎん)」「鎮守諷経(ちんじゅふぎん)」と言うのがそれです。読経に引き続く回向(えこう)の中で、「熊野三所大権現(ユウヤサンスダイゲンネン)」と唱えます。

神様へ厄災除けや守護を祈るのは、神仏習合時代の名残なのでしょうか。それとも、日本人の内なる魂が、それをさせるのでしょうか。

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