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紅炉上一点雪

先日の雪は、東京都心も白く変えました。もう数日経ちますが、拙寺境内の日陰にはまだ溶けずに残っております。

雪と言えば『碧巌録』に「紅炉上一点雪」(こうろじょういってんのゆき)という言葉があります。真っ赤に燃えさかる炉の上にひとすくいの雪を置けば、たちどころに溶けてなくなってしまう、という意味です。燃え盛る炉は、自己のおさとりの心を表し、雪は煩悩を表します。仏心が輝いていれば、煩悩妄想などはたちどころに消え失せるものだ、ということですね。

立春とはいえ、まだ寒い日が続いています。しかし、暦の上では春に入りましたので、温かくなるのももう間近でしょう。私たちも、迷いの日々が続きますが、自己の仏心を信じて日々感謝の心で過ごしていれば、やがて心の春がやってきて、煩悩の雪が氷解することでしょう。

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