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安永3年2月晦日

寺の過去帳を調べていたら、江戸時代「安永3年2月晦日」が命日の人がいた。「晦日」といえば「最後の日」のことだ。では、安永3年2月晦日は「何日」なのか? を調べることにした。

2月は普通 28日が最後の日で、4年に1回 29日になる。閏年ですね。そこで、28日なのか29日なのか、と調べていたところ、大変なことに気付いた。それは、江戸時代は現在の暦=太陽暦ではなく、太陰暦であるということだ。ということは、安永3年2月が閏年かどうか、を調べるのではなく、安永3年2月は「大の月=30日まで」なのか「小の月=29日まで」なのか? を調べなければならないのだ。

今はインターネットで調べれば、こういう情報も容易に手に入るのでありがたい。調べた結果、「安永3年2月晦日」は「安永3年2月30日」と判明した。2月30日なんて、現在の太陽暦では絶対に来ない日だ。古い書物を読んでいる時には、暦の違いは意外にうっかりする問題である。
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